すっぽんは沼地などに生息しているのを稀に見ることができますが、最近ではペットとしても人気で、ペットショップなどでも見かけるようになりました。
もしうっかり手を出してしまったら、噛みつかれることがあるかもしれません。
そんな時は、どう対処すればよいのでしょうか?
すっぽんに噛まれてしまったら?
もしもすっぽんに噛まれてしまったら、どうしたらよいのでしょうか?
振り回したり、無理に引き離そうとしたりすると怪我をする恐れがあります。
そのため、まずは落ち着いて10秒ほどそのままの状態にします。
すると、すっぽんは噛む力をゆるめることがあります。
それでも離れなければ、噛まれた箇所ごと水の中につけてみましょう。
すっぽんの生息していた沼などにつければ、噛むのをやめて逃げていきます。
異常がないと思っても、噛まれてしまった場合は念のため医療機関を受診することをおすすめします。
自然界に暮らすすっぽんは、寄生虫をもっていることがあるからです。
すっぽんが噛みつくのは臆病だから
すっぽんは、こちらから手を出さなければ、急に襲ってくるほど獰猛な生きものではありません。
陸上で昼間に活動するカメと違って、水中で主に夜間に活動するすっぽんは、とても臆病な性格をしています。
さらに、カメのように硬く分厚い甲羅をもっているわけでもありません。
すっぽんの強い攻撃性は自らの身を守るためで、臆病さの裏返しなのです。
すっぽんの口の中の構造
ところで、すっぽんは一度噛み付くと「雷が鳴っても離さない」といわれるほどですが、その口の中の構造はどのようになっているのでしょうか?
さぞかし鋭利で立派な歯をもっているのだろう、と想像してしまいますが、実はすっぽんには歯がありません。
歯がない代わりに、下唇の内側には角質化した鋭いくちばし状のものがみられます。
なにかに噛み付いたとき、これが歯のような役割をしていると考えられます。
しかも、すっぽんの顎はとても強靭です。
小さな子供の指ならば、簡単に引きちぎってしまうほどの力を持っているのです。
大人でも骨折するなどの大怪我を負う可能性があり、すっぽんに触れるのは大変危険です。
すっぽんには触らないように!
沼などですっぽんを見つけたら、珍しさや興味本位からつい触れたくなってしまうでしょう。
特にすっぽんの恐ろしさを知らない子どもは危険です。
怪我や病気を防ぐためにも、むやみにすっぽんには触れないよう、触れさせないようにしましょう。