骨粗しょう症は、骨密度の低下によって骨がもろくなり、ちょっとした衝撃で骨折しやすくなってしまう病気です。
中には骨粗しょう症が原因の骨折で、介護が必要な生活を余儀なくされることも。
患者は中年以降の女性が大半ですが、栄養が偏りがちな若い世代の方々も注意しなければなりません。
今回は、すっぽんに含まれる豊富な栄養素の中から、骨粗しょう症の予防や改善に役立つ成分をご紹介します。
すっぽんに含まれるカルシウム
カルシウムは骨や歯を作る成分で、すっぽんの肉100gには、18mgのカルシウムが含まれています。
体内のカルシウムのほとんどは、骨や歯に貯められ、必要に応じて血液、体液、筋肉などの他の組織に送り出されます。
血液などでは常に一定の量のカルシウムが必要なため、必要に応じて骨から引き出され、補っています。
そのため、摂取量が足りないと、骨の貯蔵量が低下してしまうのです。
また、常に古くなった骨は壊し、新しく作り変えるというサイクルが繰り返されています。
骨が新しく作られる際にも、当然カルシウムは必要です。
カルシウムは、成人男性では1日700~800mg、成人女性では1日650mgを目安に摂取することが推奨されています。
すっぽんを含めたいろいろな食材から、意識して摂るように心がけましょう。
カルシウムの吸収を促進する成分
実は、カルシウムは牛乳、乳製品からの吸収効率は良いものの、それ以外の食品からの吸収効率はあまり良くありません。
そこで、すっぽんに含まれるカルシウムの吸収を高めてくれる成分もご紹介します。
ビタミンD
すっぽんの肉100gには、3.6 μg(マイクログラム)のビタミンDが含まれています。
ビタミンDには、腸管でのカルシウムの吸収を促進する働きがあります。
さらに、血液中のカルシウム濃度を保つことによって、丈夫な骨を作ります。
ビタミンK
すっぽんの肉100gには、5μgのビタミンK が含まれています。
ビタミンKは、骨に存在するたんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に留めて新しく骨を作る際に役立っています。
また、カルシウムが尿に溶け出して排泄されるのを抑えます。
骨粗しょう症治療に用いられる薬にも、ビタミンKが主成分のものがあります。
マグネシウム
すっぽんの肉100gには、10mgのマグネシウムが含まれています。
マグネシウムも、カルシウムとともに骨を作るために欠かせない成分です。
骨を作る細胞に働きかけ、骨に入るカルシウム量の調節をするという役割があり、カルシウムと同様に不足すると骨粗しょう症を招くといわれています。
マグネシウムは、カルシウムとバランスよく摂取することが大切です。
たんぱく質
カルシウムとカルシウムの吸収を促進する成分に加えて、骨の形成に重要な成分があります。
それが、たんぱく質です。
すっぽんの肉100gには、16.4gのたんぱく質が含まれています。
たんぱく質は、骨、筋肉、内蔵、血液と、体中のあらゆる部分を構成しています。
骨の材料でもあるたんぱく質が足りないと、丈夫な骨は作られません。
すっぽんで骨も丈夫に!
滋養強壮や美容などの効果に注目が集まるすっぽんですが、豊富な栄養素には骨粗しょう症の予防や改善にも役立つ成分が含まれています。
バランスの良い食事と運動を基本に、すっぽんやすっぽんサプリを取り入れることで丈夫な骨を作りましょう。
[出典]
すっぽんサプリで歯や骨を丈夫にする