すっぽんを食べるならココ!おすすめの部位とは?

すっぽんは、捨てるところが少ない食材です。
膀胱、胆のう、甲羅、爪を除いてほとんどの部位が食べられますが、美味しさや栄養価などの面からみて特におすすめの部位はどこなのでしょうか?

すっぽんの部位で一番美味しく、栄養素が高いのが肉です。
活発に手足を動かして水中を遊泳するすっぽんの肉は、筋肉の引き締まった赤身肉です。
100gあたりにたんぱく質を16.4g含み、197kcalと低カロリーでダイエット中の方にもおすすめです。

特にすっぽんの肉100gあたりに13.4g含まれる脂質には、美容や健康に役立つ働きがあります。

すっぽんに含まれる飽和脂肪酸の働き

すっぽんの脂質には、2.66gの飽和脂肪酸が含まれています。
すっぽんに含まれるステアリン酸やパルミチン酸には、抗酸化作用によって老化を防いだり、美肌を保つなどの効果があります。
ただし、これらの飽和脂肪酸は過剰摂取すると悪玉コレステロール値を高める働きもあるため注意が必要です。

すっぽんに含まれる不飽和脂肪酸の働き

すっぽんの脂質に8.79g含まれる不飽和脂肪酸は、魚類のDHAやEPAに代表される良質な脂肪酸です。
飽和脂肪酸の働きとは反対に中性脂肪値やコレステロール値をコントロールし、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を予防する働きがあります。

すっぽんに含まれる飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸の詳細は、こちら で詳しくご紹介しています。

エンペラ

甲羅の周囲にある柔らかい部分は、エンペラやエンガワなどと呼ばれる部位です。
ぷるぷるとした食感からも分かるようにコラーゲンが大変豊富で、美容やアンチエイジングに効果が高く特に女性に人気があります。

すい臓、肝臓

すっぽんは内臓もそのほとんどが食べられます。
中でもすい臓は、先ほど挙げたようなDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が豊富です。
ビタミンAやEなどの栄養素も含まれ、栄養が偏りがちな食生活を送る方におすすめです。

また、すっぽんの肝臓には鉄分が多く含まれ、貧血がちな女性の健康維持に役立ちます。

すっぽんの卵は、11~3月の産卵期のメスからしか採ることができない貴重なものです。
鶏卵に比べてたんぱく質、DHA、EPA、ミネラルが多いといわれ、脂質が少なく低カロリーな食材です。

すっぽんの部位別に成分や効果を知ろう!

すっぽんは、その部位によって様々な食感や美味しさが楽しめるとともに栄養価も違います。
ただなんとなくすっぽんは体に良いというだけでなく、どの部位がどのように体に良いかなどを知れば、より美味しくすっぽんを味わえるのではないでしょうか。