目のかすみや充血、ドライアイなどの症状に代表される眼精疲労にはいくつかの原因があります。
パソコンやスマートフォンなどの画面の見すぎ、ストレス、そして栄養不足です。
すっぽんには多くの栄養素が含まれていますが、その中から眼精疲労の緩和に役立つものをご紹介します。
すっぽんに含まれる目に良い成分
ビタミンA・C・E
ビタミンA、C、Eは「ビタミンエース」と総称され風邪の予防に効果的であることが知られていますが、それぞれ眼に良い働きもあります。
ビタミンA
ビタミンA(レチノール)はすっぽんの肉100gあたりに94μg含まれています。
眼の粘膜や網膜を保護し、眼に潤いを与えることでドライアイを予防します。
他にも毛様体というピント調節の役割を果たす筋肉の弾力性をアップし、かすみ目やピントが合わせづらいなどの症状を緩和させます。
ビタミンAのもつ抗酸化作用は眼の老化防止に役立ち、視力低下の予防にも効果的です。
ビタミンC
ビタミンCはすっぽんの肉100gあたりに1mg含まれています。
眼の充血を防ぎ、疲労回復に効果があるとされています。
ビタミンCにはコラーゲンの合成を助ける効果があるため、コラーゲンを含む眼の血管を健康に保ちます。
ビタミンE(γ-トコフェロール)
ビタミンEはすっぽんの肉100gあたりに1.2mg含まれています。
ビタミンEには高い抗酸化作用があり、眼の老化スピードを緩やかにして老眼の進行を抑えます。
また、血行促進効果で眼の筋肉の疲労回復を促します。
1-2.ビタミンB
ビタミンB群にはいろいろな種類がありますが、その多くが眼の健康維持に役立つため目薬の成分によく配合されます。
ビタミンB1
すっぽんの肉100gあたりに0.91mg含まれ、視神経の活性化を促し、眼の筋肉の疲れを和らげます。足りなくなると目の動きを司る中枢神経に影響することがあります。
ビタミンB2
すっぽんの肉100gあたりに0.41mg含まれ、視神経の状態を正常に保ちます。
目の充血の解消や視力の回復に役立つため、足りなくなると眼精疲労の原因の一つになることがあります。
ビタミンB6
すっぽんの肉100gあたりに0.11mg含まれ、目の調節機能に欠かせない栄養素です。
眼の細胞の新陳代謝を促し眼精疲労を緩和します。
ビタミンB12
すっぽんの肉100gあたりに1.2μg含まれ、眼の粘膜を健康的に保っています。
傷ついた末梢神経を修復する働きがあり、視神経や目の筋肉の働きに作用して視力の低下を予防する効果があります。
1-3.ビタミンD
すっぽんの肉100gあたりに3.6μg含まれ、低下した眼の機能を活性化させる効果があるとされています。
DHAとEPA
DHAやEPAは主に青魚に含まれる脂肪酸ですが、すっぽんにもDHAは100gあたり860mg、EPAは630mg含まれています。
網膜には脂肪酸が多く存在していますが、DHAはその40%もの割合を占めているのです。
そのためDHAを補うことで動体視力が向上したり、視力が改善されたりすることが分かっています。
また、2005年にはEPAの摂取量が少ない女性はドライアイを発症しやすいという内容の論文も発表されました。
すっぽんから目に良い栄養素を補おう!
すっぽんには目に良い栄養素がバランスよく含まれ、栄養不足からくる眼精疲労の改善に効果を発揮します。
画面をじっと見る作業の途中にはこまめに休憩をはさんだり、すっぽんの栄養素を毎日の食生活に取り入れるなどして頑張る眼をいたわってあげましょう。
(食品成分値の出典:WholeFoodCatalog)